オレンジプラン/両耳使用の効果
ORANGE PLAN / EFFECTS WITH BOTH EARS
認知症と難聴
「どうして難聴と認知症に関係があるの?」
難聴が進行するにつれ、様々な影響を及ぼします。難聴になると、周囲からの情報量が絶対的に減少します。その結果、他人の言っていることがよく聞きとれない、会話がうまく成立しない、という経験を繰り返し、周囲との関わりを避けるようになります。そしてだんだん社会との交流が減少し、精神的健康にも影響を与え、認知機能の低下をもたらすことがあります。
●聴覚障害による影響の広がり
- 音や声などの聴覚刺激が入らない
- コミュニケーションが困難になる、危険の察知、周辺環境の把握がしづらくなる
- 心理的、情緒的影響、孤立、不安、憂うつ、意欲の減退、楽しみの制限
- 社会との交流、参加の減少
- 認知機能への影響
難聴になるとすぐに認知症になるわけではありません。
難聴によりコミュニケーションが少なくなったり、社会との関わりが減ったりすることで認知機能に影響が出る可能性があります。
※出典:(公財)テクノエイド協会「福祉用具シリーズvol.19」
「ご存じですか?『難聴も認知症の危険因子』です」
難聴になると認知症のリスクが高くなるー。そんなショッキングな報告が厚生労働省から発表されました。
超高齢社会・日本に暮らす私たちにとって身近な問題「認知症と難聴」のこと、家族と一緒に考えてみませんか?
●日本人の高齢者4人に 1人が認知症
現在、日本の認知症患者は約462万人(2012年厚生労働省調べ)。高齢者の4人に1人1は認知症、またその予備軍といわれています。団塊世代が後期高齢者となる2025年には、患者数が700万人を超えると見られています。
●難聴は認知症の発症要因の一つ
2015年1月、政府は高齢化が急速に進む日本の問題に、認知症の対策強化に向けての国家戦略である新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)を策定。認知症発症予防の推進と認知症高齢者の日常生活を支える仕組みづくりに国をあげて取り組みはじめました。その中で認知症の危険因子として「加齢』や「高血圧』の他、 「難聴」も一因として挙げられています。
●新オレンジプランが提言する認知症を引き起こす要素(危険因子)
難聴、加齢、遺伝、頭部外傷、高血圧、喫煙、糖尿病
両耳装用の効果
「なぜ両耳装用は満足度が高いの?」
- 満足のヒミツ① 耳の負担が減るからラクラク
●疲れにくい!
片耳に頼ると、聞こうと努力しなければならないので、肩に力が入り疲れてしまうことも。
両耳装用なら、バランスよく聞こえるので負担が軽減されます。片目だけで物を見るのは疲れやすいですよね。それと似ています。
●騒音下でも力を発揮!
両耳装用の方が、必要な音を聞き取りやすいのでにぎやかな場所でも会話がラクに楽しめます。最新補聴器は両耳装用でさらに力を発揮。
たとえば…『ビーム指向性』。レストランや居酒屋など、騒がしい場所でも聞き取りラクラク。
- 満足のヒミツ② 方向感覚や距離感がつかみやすい
●音の方向や距離をキャッチ!
両耳装用だと聞こえの範囲が左右に広がるので、どこから音がきているのか分かりやすくなります。
後ろから車が来て怖かったことはありませんか?
両耳装用なら、その方向や距離感をつかみやすくなります。
- 満足のヒミツ③ 聞き取り能力の低下を予防する可能性
●聞き取り能力って何?聴力とは違うの?
聴力=音を聞き取る力
聞き取り能力=言葉を正しく聞き分ける力
人が「あ」と発音したとき、脳は声の特徴に関わらず言葉のパターンを削りだして「あ」と認識します。これが「聞き取り能力」です。一般的に、聴力が下がったら音量を上げさえすれば聞こえるようになると思われがちですが、聞き取り能力が衰えている場合は音量を上げても言葉を正しく聞き取れないことがあります。
片耳装用だと、補聴器をつけていない方の耳の聞き取り能力が、次第に衰えていくという研究結果※があります。